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土民、幕府をゆるがす (マンガ 日本の歴史 21)

土民、幕府をゆるがす (マンガ 日本の歴史 21)

土民、幕府をゆるがす (マンガ 日本の歴史 21)

作家
石ノ森章太郎
出版社
中央公論新社
発売日
1991-07-01
ISBN
9784124028218
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土民、幕府をゆるがす (マンガ 日本の歴史 21) / 感想・レビュー

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さらば火野正平・寺

応仁の乱ブームに踊って先日、この石ノ森章太郎の『マンガ日本の歴史』の22巻(『王法・仏法の破滅 応仁の乱』)を読んだ。そこから室町時代への関心が湧いてこの21巻と23巻を借りてきた。山田風太郎が晩年室町ものを書いていたが、風太郎『室町の大予言』の主人公・6代将軍足利義教の治世が本巻である。何かと評判の悪い足利義教だが、明石散人が『二人の天魔王』で絶賛している人物でもある。石ノ森はつまらぬ人物の様に描くが、明石の言う通り元祖織田信長の様な人ではある。光の当て方次第では英雄不在の室町後半のスターに出来る人。

2017/05/11

印度 洋一郎

「悪御所」とも呼ばれ、暴君の風聞も高い六代将軍足利義教の治世について、土一揆と共にフィーチャーする巻。確かにキレ易くて周囲の者を簡単に処罰する最高権力者というのは恐怖の対象になるだろうが、守護大名への干渉、討伐は祖父義満も盛んにやっていた事で、足利将軍の権力構造的な問題ともいえる。それにしても、三十代で僧から還俗して将軍になったので、子飼いの側近のような存在に乏しかったのではないかと思う。最期は粛正しようとしていた守護大名に暗殺されるとは、将軍の権威はそれほど高くなかったのかと感じさせる。

2023/08/29

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