弥陀の光明をかかげて (マンガ 日本の歴史 23)
弥陀の光明をかかげて (マンガ 日本の歴史 23) / 感想・レビュー
上品過ぎて僧侶のような寺
マンガ日本の歴史、室町時代の宗教闘争である。冒頭を読むとこのマンガが、鎌倉時代に親鸞等の鎌倉新仏教を扱っていなかった事がわかる。元寇があったので日蓮だけは登場済だった様だ。これはこの大作のちょいとした傷に思える。親鸞日蓮から説き始め、室町時代の浄土真宗と日蓮宗に至る。蓮如が登場するが、記述を読むと凄い人物である。山田風太郎が小説にしたがっていたのも頷ける。しかし石ノ森章太郎はその迫力や存在感を余り描いていない。一向一揆のみならず、日蓮宗の法華一揆も描く。この時代の人達の血の気の多さよ。戦国への変化は当然。
2017/05/11
黒猫
まだまだわからないですよ、時代戻られると難しいです。
2016/02/01
印度 洋一郎
これまでの流れとは、時間をちょっと前後させつつ、浄土真宗(一向宗)と日蓮宗(法華宗)、中世に政治に関与して存在感を発揮した仏教の二大勢力の話。加賀国を支配した一向一揆のように、浄土真宗は軍事力を持つ教団として勢力を拡大させ、やがて幕府の政争にも介入するようになる。しかし、便利な軍事力として利用しようする武士達の制御に従わなくなり、畿内の都市部で強固な自治組織を持っていた法華宗が対抗勢力として介入。こうして武装した教団同士が戦うようになる。前巻で出てこなかった、成長した九代将軍義尚がちょっと登場する。
2023/09/06
ut_ken
「弥陀の光明をかかげて」というタイトルながら、後半は法華宗がメインで天文法華の乱が描かれる
2017/02/21
アカショウビン
学生時代に一向一揆には興味があった。しかしよくわからないまま勉強(受験)を終えてしまった。今これをよんでいよいよわからなくなった。加賀国は、信長の時代まで90年に渡り、一向一揆が支配したのだ。宗教もまた権力とはなるが、単なる上からの支配ではないだろう。ソ連みたいなもの、と思いつつ、温かみも感じはする。先日、床屋で髪を切られながら時代劇のテレビの感想で、「まあ要するにずっと戦争してきて、これからもし続けるんだろう。」と店主が言っていたが、ウクライナが世界戦争に拡大しないことを祈りたい。
2023/05/28
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