マンガ日本の歴史 27
マンガ日本の歴史 27 / 感想・レビュー
印度 洋一郎
秀吉政権後半の十年弱の期間。千利休と朝鮮侵攻が大きなテーマで、晩年の秀吉の老害というよりも、拡大路線が基本の秀吉政権では対外戦争も国内平定後の政策の一つとして必然だったかもしれないと思わせる部分もある。そして、やはり成り上がり者の悲しさで係累の層が薄く、秀吉という超カリスマに頼り切った政権故の脆弱性が、本人の高齢化と共に表面化したと言えるかもしれない。この巻では朝鮮沖での日本と朝鮮との海戦を大ゴマで何度も描いていて、大スペクタクル。石ノ森先生が利休を描くために取材として経験した茶席についてのレポートもよし
2023/09/27
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