マンガ日本の歴史 30
マンガ日本の歴史 30 / 感想・レビュー
印度 洋一郎
三代将軍の家光による統制外交、いわゆる「鎖国」を中心に日光東照宮へ例幣使が始まる頃までの江戸初期。日本の外交方針を論じた「日本誌」の著者ケンペルがプロローグとなり、ポルトガルやイギリスとの交易停止、外国人との混血者の追放など、段階を経て鎖国体制が成立していく。江戸参府が自己負担だったオランダ商館長に対し、朝鮮通信使の将軍拝謁は幕府が経費を全て負担した事に「独立国との正式な外交」の重みが伺える。大陸の清朝に冊封された琉球の通信使はあえて中国風の装束で「将軍の威光は遠く唐にも届いている」というプロパガンダに。
2023/10/16
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