マンガ日本の歴史 33
マンガ日本の歴史 33 / 感想・レビュー
印度 洋一郎
六代将軍家宣から七代将軍家継までの「正徳の治」の巻。強烈な個性を持った学者である新井白石がこの巻の主人公だが、神経性下痢に悩まされる胃腸弱者とは知らなかった。日本に潜入した宣教師のシドッチとの出会いは、正にファーストコンタクトの趣。家継は専ら「絵島・生島事件」に関連して登場するが、「大名などに会いとうない」と母の月光院に駄々をこねる幼児だ。僅か六歳で、二歳の皇女と婚約した直後に亡くなったのも哀れ。マンガに描かれていないが、婚約者の皇女八十宮は二歳にして未亡人になり、生涯独身だったという。
2023/10/29
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