マンガ日本の歴史 34
マンガ日本の歴史 34 / 感想・レビュー
印度 洋一郎
いよいよ暴れん坊将軍吉宗の登場。農業=経済だった時代のこと、危機的財政の幕府を何とかしようと米の年貢の増収と、米価の安定に汲々とするが、なかなか上手くいかない。享保の改革は、農業頼りの経済の限界が見えた時代かもしれない。それまでの将軍とは違い、将軍になるべく生まれたわけではない、紆余曲折の末にその地位に登り詰めた吉宗は、文化芸術には疎い、プラグマチストだった。役に立つとなれば洋書(の漢文訳)も解禁し、外国の動物であるゾウを呼び寄せ、天文学も振興した。作画的には、幕府が浅草に建設させた米倉群の俯瞰図が迫力!
2023/10/31
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