マンガ日本の歴史 39
マンガ日本の歴史 39 / 感想・レビュー
印度 洋一郎
化政時代の後半から、天保の初頭まで十一代将軍家斉の治世下で幕政がいよいよ停滞していく。天候悪化が続き、一揆の続発と広範囲な大飢饉の発生で世相は荒れるが、これも農村が貨幣経済に組み込まれて、自給自足が出来なくなっていた事、経済の要である米が投機の対象にもなっていた事も背景にあった。巻の最初と最後を大塩平八郎が担っているが、意外と出番は少ない。前巻とこの巻では、絵柄が石ノ森先生らしくなくなっているが、病気で入院した事の影響だろう。創作ノートである「作者覚え描き」も休載している。
2023/11/29
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