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THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND

THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND

THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND

作家
レイモンド・カーヴァー
Raymond Carver
村上春樹
出版社
中央公論新社
発売日
1991-02-01
ISBN
9784124029314
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THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND / 感想・レビュー

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ユーカ

誰も起き出さない朝にコーヒーを片手に読み、電車で読んでいてハッとして駅で慌てて降りたり、ジャガイモが茹で上がる間に、バスタブの中で、ウイスキーグラスと薄暗いキッチンで…そういう風に読んでいるそれは、私の内面が投影されているみたいな本だった。時にステップを踏ませ、錆びた楔で刻み、ジリジリとした陽射しで焼き、かき消すような不協和音を打つ。国境を越え、月日の少しの隔たりなどものともしない、普遍なる市井の人々の物語は私の心に共鳴してやまない。

2016/05/21

林 一歩

表題作の焦燥感と情けなさといったら…。翻訳者 村上春樹の面目躍如といったところか。改めて、カーヴァーは早逝の天才だったんだなと再確認。

2014/12/07

chanvesa

会社の同僚の人と「学生の妻」のレタスサンドの話になり、久しぶりに読んだ。「60エーカー」「収集」「自転車と筋肉と煙草」が好み。人間(ダメ人間)の本質をえぐり出す「ジェリーとモリーとサム」「頼むから静かにしてくれ」は、やはり圧倒される。前者の犬の表情はきっと人を馬鹿にしている気がするし、後者はオペラの「道化師」みたいだけど、感傷よりも一回浮気された男から沸き上がる、人間不信の普遍性まで描かれる。いくつかの短編に出てくるダメ男、状況の「打開」ではなく「脱却」を目指しているに過ぎないが、あまりに人間的?

2014/12/23

まおまお

まず処女短編集から。これから順に彼の変遷を追うのが楽しみ。

2017/09/15

「頼むから静かにしてくれ」や「他人の身になってみること」などホラーではないが、なにか身震いするような日常の中に潜んでいるような怖さが感じられた。

2011/11/14

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