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窯変源氏物語 Tome6

窯変源氏物語 Tome6

窯変源氏物語 Tome6

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
1991-10-01
ISBN
9784124030068
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窯変源氏物語 Tome6 / 感想・レビュー

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syota

中盤最大のヒロイン玉鬘が登場し”玉鬘10帖”が幕を開けた。ただ、今回一番感心したのは、「乙女」での夕霧の描写。実直で不器用という彼の性格が、橋本さんの筆でくっきりと浮き彫りになっている。あえて大学に入れ苦労させたことにより、夕霧が虎の威を借るドラ息子になることは避けられたが、その反面、生真面目な堅物になる原因を作ってしまった気もする。一方、朝顔の姫とのやりとりは、いささか冗長に感じた。すべてについて詳細に書き込むのではなく、起伏が少なくて本筋に影響しない部分はさらりと流してくれてもいいように思うのだが。

2024/04/27

meg

特に今までの感じとは違様な気はしないけど、なんか響いたtone6。読書ってそのときの感情が直接的に影響するかも。「乙女」は特に興味深かった。

2024/03/26

蛸墨雄

うーん、少々仕事手っぱっており読書の時間が裂けず、そしてその難解さからペースがすこぶる鈍っている。まぁ、焦ることはない。源氏物語の時代のごとくのんびりと時を掛けて一つ一つをじっくり愛で進もうと思う。残り8冊今年中に終わるかなぁ??

2018/10/15

nrk_baby

もうだいぶ光源氏が年老いてきたけどまだ半分手前なのか...

2014/04/13

優希

罪と愚かさの意識の中で源氏は貴族の地位の階段を上っていくことで自分を取り戻していくように見えました。罪に堕ちても絶頂は訪れるのです。縁あった女性たちを近くに呼びよせたのはかつての絆を思い出させようとしたのでしょうか。自分の意志を貫き、女性との愛に溺れさせる傲慢な姿は見えず、縁持った女性を見守ろうとする優しさが感じられました。堕ちていくからこそ見せられた姿なのかもしれません。かつて味わった束の間の幸せとは異なる、光り輝く穏やかな時間が流れ出したようです。偽りであっても優しい空気があるのは事実です。

2013/12/10

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