KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

窯変源氏物語 Tome8

窯変源氏物語 Tome8

窯変源氏物語 Tome8

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
1992-01-01
ISBN
9784124030082
amazonで購入する

窯変源氏物語 Tome8 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

syota

真木柱から若菜上まで。光君は准太上天皇となり、朝廷最大の実力者として君臨するなど全盛期を迎えた。ただ橋本さんは、溢れる光の中のかすかな影に着目して、筆を進めている。髭黒邸に落ち着いた玉鬘は光君を突き放して見るようになり、明石の母子との間にも気持ちの齟齬が生じ始めた。四角四面の夕霧は他人行儀で、紫の上でさえ光君への執着が薄れてきたのを感じる。あたかも天頂に達した太陽がその後高度を下げ、影が次第に大きくなるように、人の心の闇が次巻以降急速に広がることを予感させる一冊だった。

2024/05/16

meg

面白い。手紙みたい。tone9も読み進める。

2024/03/29

蛸墨雄

半分だ! 40になってもお元気なまろさま!羨ましき限りでございますなぁ。

2018/11/09

優希

いよいよ光源氏に孤独が押し寄せ始めたと言ってもいいでしょう。年齢を重ね、女生と恋愛をすることができないと感じ始め、雲居の雁と自分の息子の関係に若い恋に思いを馳せるのは、自分の恋愛に終止符を打つ時間だったのかもしれません。ただ、心の奥底には藤壺への想いが眠ったまま。女三の宮の縁談に乗ったのも藤壺の存在ありきなのでしょう。更に源氏は全盛も手にしたかった。藤壺の影と共に約束された地位が手に入れることを選んだのです。女性たちは物語という人生を歩み始め、源氏は現実に立ち竦む。源氏はもう世界を渡り歩けないんですね。

2013/12/16

三毛猫座(みけ

40歳の賀、男として終わりを迎えるはずの源氏に新たな女が用意される。女三の宮。作者、紫式部の底意地の悪さを感じる…。自分の立場は揺らがないと思っていた紫の上がかわいそうだし、前より魅力を感じなくなってきてしまった。それより柏木と女三の宮を応援してしまう、若菜の始まり。

2016/04/17

感想・レビューをもっと見る