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窯変源氏物語 Tome9

窯変源氏物語 Tome9

窯変源氏物語 Tome9

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
1992-03-01
ISBN
9784124030099
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窯変源氏物語 Tome9 / 感想・レビュー

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syota

若菜下と柏木が収録されている。メインとなるのは当然、柏木と女三の宮との”六条院某重大事件”だ。光・藤壺組の先行事例(?)と比べるとスケールの点では見劣りするが、バレてはいけない人にバレてしまったため、結末ははるかに悲劇的。光君が語るという形式の窯変源氏では柏木の考えの甘さが強調されているが、そういう光君にしても”先行事例”のときは周りが見えず、後先考えずに破滅に向かって突き進んでいた。破局を避けられたのは藤壺の冷静さと、真相を知らない(ふりをしていた?)桐壺帝のおかげ。→

2024/06/02

meg

さらっと読む。源氏に翻弄されたくない。笑平安時代の物語だとはいろんな意味で思えない。人の世を見る。

2024/03/31

蛸墨雄

ああ、疲れる。にしても、彼の人としてのパワーは人をも死に追いやるのだろうか?医が祈祷である時代にあって、祟こそが忌み嫌われる存在であるとか、少々馬鹿らしくもあるが、それが千年前の世界観なんだろうなぁ。

2018/11/25

優希

孤独という破滅への道がいよいよ源氏に用意されてしまったようです。女性たちと新たな絆を信じて始まった生活も、結局は自己満足にしかすぎなかったのでしょう。もう誰も源氏に心を向けなくなり、離れ始めていく。最愛の紫の上も源氏に愛想を尽かし、出家を望むまでになっていました。源氏の紫の上を追い詰めたにも関わらず、共にいることを願う自分勝手な姿には唖然とします。一方で縁談に乗った女三の宮を妻とは思っていない。ある意味愚弄してますよね。そして、かつて源氏が犯した罪が遂に報復として襲ってくる。救いの道は消えたのでしょう。

2013/12/17

三毛猫座(みけ

柏木と女三の宮、はっきりしない2人が、現代的に感じる。女三の宮に小言をグチグチ、橋本源氏の真骨頂!

2016/04/24

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