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窯変源氏物語 Tome13

窯変源氏物語 Tome13

窯変源氏物語 Tome13

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
1992-11-01
ISBN
9784124030136
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窯変源氏物語 Tome13 / 感想・レビュー

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syota

「寄生」「東屋」と「浮舟」前半を収録。いよいよ源氏物語最後のヒロイン浮舟が登場する。大君や中の君に対してはまるで”誠意大将軍”のように傅いていた薫だが、出自が劣る浮舟には呆れるほどの掌返しで、相手への敬意が微塵もない。橋本さんは薫の二面性を強調し、白日のもとに晒している。浮舟について以前は、薫にも匂宮にも惹かれるちょっと軽い姫君と思っていたが、今回考えを改めた。何もわからず都に上った途端、雲の上の貴公子たちにもみくちゃにされ、素直な彼女は川に漂う浮舟のように、ただ流されるしかなかったのだろう。

2024/07/21

meg

解像度が上がってきた。うつくしいという儚い感情が平安時代の紫式部によって。何か源氏物語を読むという行為が尊いと感じられる。

2024/04/12

優希

第2の光源氏が登場したような錯覚を覚えました。薫は大君の死後中の君を気にかけつつも何処かで心を閉ざしているように見えました。匂宮は相変わらず恋を追いますが、薫と張り合うような形でその恋を手にしていくのでしょう。ある意味この2人は光源氏の持つ光と影を分散したような人物像なのでしょうね。更に色好みの右近も絡み、女性たちも恋の渦に投げ込まれていくように感じました。その中での浮船の登場は薫を再生させるのでしょうか。各々の恋の行方の終幕がいよいよ次巻で引かれることになりますね。幸か不幸か、どう転じるのでしょうか。

2013/12/30

三毛猫座(みけ

精神的な結びつきを求め合った薫と大君、肉体的に惹かれ合う匂宮と中君、姉妹が融合したような浮舟の登場。薫さん、ストーカーレベルの思考回路。

2016/06/23

ながちゃこ

匂宮と薫は光源氏の性格を二つに分けた分身なのかな?ついにあと一巻で読破だ!

2009/02/01

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