吾妻鏡(中)―マンガ日本の古典 (15)
吾妻鏡(中)―マンガ日本の古典 (15) / 感想・レビュー
Ayumi Katayama
北条政子。源頼朝の妻。いささかイメージが変わった。悪女のような風に思っていた。頼朝に対しもの申す女性であったようだ。だが悪女だったのだろうか。例えばこんな話がある。義経を討った後、義経の妾静が身籠っているとわかった時。『もし男なら捨ててはおけぬ』と言った頼朝に対して政子はこういい放つ。『女ならば母子ともに放免とお約束下されませ』と。生まれた子が男であった時にも助命する。静が義経を慕って舞った時にも「反逆の徒を慕うなど」と不快を示した頼朝に対して「ご称賛あるべき」と諭している。
2021/06/27
美東
義仲、義高、大姫、義経、範頼、そして後の、頼家、実朝、公暁に連なる「親ガチャ」はずれといってもいい悲劇。結束固い清盛一門とは対照的な悲劇です。
2021/10/11
槙
有力な御家人の力を削ぎつつ、平氏を滅ぼしつつ、義経を切り捨てつつせっせと国づくりに励む中巻。 後白河院と頼朝の関係は怪獣大戦争というかんじがある。直接対決というより、建前をアピールしつつ、お互いの嫌がることをせっせっとやってる感じがたまらない。
2020/02/01
kazuchan1209
頼朝は疑い深い性格だったんだな。謀反の疑いだけで旗揚げ以来の宿老、上総広常を殺してしまう。義経も兄弟でも容赦なし。 このあたりは、裏切られても元の知行のまま使い続けた家康とは対照的。家康は吾妻鏡を愛読していたとのことなので、頼朝を反面教師にしたのかもしれない。何食わぬ顔で使い続ければ、この君の為には命もいらぬと思って懸命に働くものを。
2020/08/06
みなみ
頼朝の猜疑心がじわじわと。政子は強いが、大姫も静も政治の犠牲になる女たちだ。
2016/04/02
感想・レビューをもっと見る