松本清張小説セレクション 第10巻 屈折回路
松本清張小説セレクション 第10巻 屈折回路 / 感想・レビュー
ヘブンリー
「脳に組み込まれた…」を読む合間に読み始めたのですが、こっちの方が先に読み終わってしまいました。旧日本軍の細菌兵器研究、伝染病の蔓延、製薬会社の陰謀、人体実験など、多くの示唆がありながら、ミステリーとしては何とも煮え切らない終わり方でした。 者を書く者の常識だ、名誉棄損にもなりかねない、などと日本人的配慮をしたのかもしれないけど、フィクションと言う体裁がにしたのは、そういう配慮をせずにズバッと自説を開陳するためだったんじゃなかったのかなぁ。 「松本清張」の作品だから持っている、そんな小説だったと思います。
2011/06/30
コマンドー者
ポリオの発症事件を発端に、旧日本軍の細菌兵器開発と企業の陰謀を描く問題作。題材は非常にセンセーショナルだが、さすがに作者も決着どころに悩んだか、ラストは苦肉の展開に・・・。結末の後味の悪さは清張作品としても1,2位を争う。
2024/01/30
kushio
フィクションなんだけど,下敷となる実話がある。怖い。
2017/06/30
感想・レビューをもっと見る