松本清張小説セレクション 第19巻 無宿人別帳
松本清張小説セレクション 第19巻 無宿人別帳 / 感想・レビュー
ちゃかぱん
松本清張は事大ものがいいと聞いていたので一読。短編集なので既読のものもあったけれど確かな手応え。先に事大ものだけ読んでいくという手もある。
2015/07/02
koiuk
脛に傷持つ無宿者を主人公にした10の連作短編の時代小説である。時代ものは松本清張にとって最も得意とする分野ではなかろうか。現代を扱った推理小説が、中途半端に過去のものになってしまった今となっては、そう思えるのかもしれない。江戸ことばの会話は調子が良く、当時の様を生き生きと目の当たりに映し出されるようで、時間がたつのを忘れてしまった。「町の島帰り」非道な目明し仁蔵が結局、自業自得で牢に入る話。「おのれの顔」醜い自分と似ている同じ刑人を、どうにも許せぬ喜蔵の話。など、
2019/10/24
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