松本清張小説セレクション 第32巻 短篇集1
松本清張小説セレクション 第32巻 短篇集1 / 感想・レビュー
gtn
「二階」の一篇。女性の心理の複雑さを思い知る。結末は夫の裏切りに対する復讐か、それとも夫を再び取り戻した優越感か。「日光中宮祠事件」は実話。見込み違いを曲げたくないという警察の「面子」が冤罪を生む。「袴田事件」もその一つであろう。
2022/12/10
koji
「ケトル」松本清張特集の「みうらじゅんが選ぶ20冊」未読10冊完読キャンペーン8冊目。二階:二階という物理的近さと妻が感じる心理的遠さ。見事なコントラストです。更に凄いのは、結核を患う夫と、襖一つ向こうに川の字で寝る妻と住み込みの看護婦。夜中咳き込む夫の背中を看護婦がさすりますが、この時看護婦の赤襦袢が妻の目から「その手の先」を隠します。エロスを感じさせる息のを呑む光景です。ラストは意地ですかね。名作です。本短編集の未読は、「白い闇」(途中でオチが分かりました)と「日光中宮祠事件」(込み入り過ぎですね)。
2016/03/21
minami
鬼畜(たけし黒木瞳)二階(とあけ幸代)白い闇 日光中宮祠事件
2020/03/06
黒うさぎ
サクサク読めますが、若干消化不良も残りつつ。
2014/09/14
カトキチ
寂寥/均衡/騎虎の勢い/暗澹/不徳儀/懶惰/勾配/紛擾/生殺与奪/微恙/街衢/縷々/詭計/放擲/貪婪/片言隻語/慫慂/忖度/醜陋/紊乱/歯牙/怯懦/折衷案/陥穽/憐憫/仰臥
2010/03/03
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