谷崎潤一郎全集 - 第十一巻
谷崎潤一郎全集 - 第十一巻 / 感想・レビュー
訪問者
「痴人の愛」は谷崎が初期のころから描いてきた、サドの美少女とろくでなしのマゾ男の物語の一つの完成形であろう。それから、この頃からシンプルライフなどという言葉が使われていたのが、新鮮な驚きだった。
2019/07/30
訪問者
夏目漱石と谷崎潤一郎は定期的に読み返しているが、何度読んでも面白い。特にマントの下は全裸という有名な場面のある「痴人の愛」は、谷崎が初期のころから描いてきた、サドの美少女とろくでなしのマゾ男の物語の一つの完成形であろう。
2023/08/15
イボンヌ
「神と人との間」と「痴人の愛」の二作品が収録されています。二つを続けて読むのはかなりハードでした。
2016/09/09
biba
以前100分de名著で「痴人の愛」が取り上げられていたので、読んでみました。若い頃読んでいなくてよかったな、と思うばかり。男尊女卑の社会であることが前提ではあるけれど、「ナオミ」の境遇を思うと、現代社会の闇にも通ずるところがあって、しょうもない夫婦のお話としては終われないなと思いました。
2022/09/30
s_n
再読『痴人の愛』と随筆。ナオミと一緒に住み始めてから恋人同士になったりとか、男がナオミをわりと軽蔑している部分もあったりとかそうだったっけ?と思う箇所が結構あった。かつて読んだ時より、大正時代のモダニズムだとか、大正時代の谷崎潤一郎の立ち位置がわかっているので楽しめた。小田原事件の『神と人の間』が本当は読みたかったが数頁でのらないのでまたいつか。やはり作品としては『痴人の愛』より落ちるなぁという印象で名作は残ると思った。
2018/08/10
感想・レビューをもっと見る