谷崎潤一郎全集 - 第十二巻
谷崎潤一郎全集 - 第十二巻 / 感想・レビュー
クサバナリスト
『白日夢』のみ読んだ。映画(2009年上映)のDVD を観るための予習。映画の予告編を見て思っていたイメージとは全く違っており、激しい濡れ場の場面は一切なし。それよりも登場する子供が、小さい時の私と同じような態度で歯科医院での診察を受けていることに親しみを感じた。また、原作は小説ではなく戯曲であることにも驚いた。(実際は、1973年版第十一巻に収録されているものを読んだ。)
2019/04/28
訪問者
やはり「友田と松永の話」は中編ながら谷崎を代表する傑作である。
2019/07/31
MatsumotoShuji
谷崎四十過ぎの作品集。書く作品書く作品、起承転結やオチなどなくても、勝手に味わいのある小説になっていた時期だ。随筆は震災にまつわる話中心。それから「大阪の人は電車の中で、平気で子供に小便をさせる人種である」と主張する「阪神見聞録」。阪急電車で二度目撃したんだってさ。阪急利用客のみんな、今は大丈夫だよね?
2019/07/12
nekotennperu
大正14年、15年に書かれたものが多い。『赤い屋根』からは、大正12年に谷崎一家が暮らしていた本牧の住居のこと。その時に知り合った隣人、ポルトガル人、フランス人、アイルランド人との付き合いや、おせいさんに作ってもらった、季節季節の新鮮な野菜をふんだんに使った本格的な西洋家庭料理のこと、海に突き出た木造二階建ての西洋館で原稿を書き続けた日々が、見えてくるようです。ほか「饒舌録」「「9月1日」前後のこと」など。
2020/08/24
感想・レビューをもっと見る