谷崎潤一郎全集 - 第十七巻
谷崎潤一郎全集 - 第十七巻 / 感想・レビュー
訪問者
「蘆刈」、「春琴抄」、「陰翳礼讃」と傑作が並ぶ本巻。
2019/08/09
訪問者
暑い中、谷崎潤一郎の再読の旅は続く。本巻も「蘆刈」、「春琴抄」、「陰翳礼讃」と傑作が並ぶ。特に「春琴抄」は何度読んでも震えが来る傑作。
2023/08/30
MatsumotoShuji
収載エッセイを先に読んでから最後に「春琴抄」を。あらすじとかで何となく読んだ気になっていたけれど、ちゃんと読むのは初めて。すごい!これはすごい!谷崎作品だけじゃなくて日本文学の最高峰だ。こんなくだらないエッセイを書く人がこんな素晴らしい小説を書くなんて!(素直にほめろよ)
2015/12/28
ひこちん
初めて春琴抄を歴史的仮名遣いの本で読んだ。やはり、歴史的仮名遣で読まないといけない。句読点、改行の少ない文章は心地よい。なんたる文章のうまさだと感動する。新潮カセットブックで寺田農の朗読をいつも聴いているが、寺田農の朗読もうまい。蘆刈は13年ぐらい前に読んでいたが、筋書きをすっかり忘れていた。こんな話だったのかと覚えていないのが不思議であった。先年旅行した山崎の地を思い出した。陰翳礼讃に中宮寺の半跏像のことを書いていたのでこの4月、それを見に奈良に行くことにした。上記の三作品以外は初めて読んだ。
2016/02/29
nekotennperu
昭和7年~11年までに書かれた小説、戯曲、エッセイが収められています。 『蘆刈』 『春琴抄』「春琴抄」「顔世」 『摂陽随筆』「陰翳礼讃」「春琴抄後語」ほか 『鶉鷸曨雑纂』「厠のいろいろ」「旅のいろいろ」 ほか、単行本未収録作品として、「韮崎氏の口よりシュパイヘル・シュタインが飛び出す話」「夏菊」 雑纂いろいろ。 「蘆刈」「春琴抄」に尽きる。 といった感のある一冊ですが、その前後に出かけた大和への旅の折の話など、純日本情緒が楽しめるエッセイが心地よい。 小説はドラマティックで異端的な人生を描いていますが、
2022/02/23
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