ワイド版 マンガ日本の古典24-好色五人女 (全集)
ワイド版 マンガ日本の古典24-好色五人女 (全集) / 感想・レビュー
更紗蝦
井原西鶴の『好色五人女』のコミカライズです。「姫路・但馬屋お夏」「江戸・八百屋お七」「京・大経師暦屋おさん」「大坂・樽屋おせん」「薩摩・琉球屋お万」のうち、樽屋おせんだけは恋愛感情が事件に絡んでおらず、自分にいいがかりをつけてきた女への意趣返しにその女の夫に誘いをかけているので、少々異質に感じました。ラストは牧美也子先生の独自のアレンジが入っており、独特の余韻が残ります。
2022/02/04
メメント・モピ
八百屋お七が処刑された鈴ヶ森刑場跡へお散歩がてら行ってみた。旧東海道と第一京浜に挟まれ、車が行き交う中にひっそりと供養塔や刑死者の首を洗ったという井戸があり、現代と江戸時代が交わる不思議な空間だった。ここで、あの、恋しい思いから火を放ってしまったお七が亡くなったのか…と、火炙りにするのではなく、反省させることが大事だったのでは…と切ない気持ちになった。物語としては彼女が刑死する結論が良いのだろうが…。
2024/05/22
感想・レビューをもっと見る