新版-エルメスの道 (コミックス)
新版-エルメスの道 (コミックス) / 感想・レビュー
アキ
エルメスの歴史を竹宮惠子が描いた。1801年生まれのティエリ・エルメスが、パリで馬具職人として評判となり、ナポレオン3世が整備したブルヴァールをル・デュックで流すのが当時の流行りであった。しかし、エルメス社を開始する前年にティエリは77歳で人生を閉じ、息子シャルルが跡を継ぎ、長男アドルフ、次男エミールも続き、鞄、スカーフ「カレ」、革製品、ファスナーを使ったブルゾン、腕時計の革製品、アニー・ボーメルのウィンドウ・ディスプレイなどの歴史を知れた。1945年に商標登録され、2001年銀座にメゾンエルメスが誕生。
2022/11/04
ばう
他の有名ブランドがライセンスビジネスに進出していく中エルメスだけは「名は売るべきものではない」と断固としてそれを退け、結果誰でも買える(ウチにもある😆)ハンカチや靴下作りに走らずあくまでも全ての工程の手作りに拘ったその姿勢は今も受け継がれているということがよく分かりました。こういう昔ながらの職人の手作りを続ける店がいつまでも続くといいなと思いました。ただ最高級の材料の切れ端は?と庶民的な心配をしていたら最終章で“petit h”という単なるリサイクルではない商品の開発が描かれていて安心しました😮💨
2021/10/07
ねこミー
日経新聞で紹介されていたことをきっかけに読みました。エルメスがどのような成り立ちで現在まで至っているのかを知ることができました。漫画なので読みやすかったです。
2021/11/06
ぐうぐう
『エルメスの道』から24年、三編の新章が描き下ろされた新版が刊行されるとは! しかし企業が発展する限り、社史は続くのが当たり前だ。竹宮惠子は、2001年に竣工された銀座メゾンエルメス誕生の物語を描くにあたって、19世紀末のパリ万博に触れることから語り始める。オリジナル版『エルメスの道』の序盤、パリ万博でエルメスの鞍がグランプリを獲得したエピソードを取り上げたことを意識してのことだろう。続く一編は、2010年に始まった馬術競技「ソー・エルメス」にまつわるエピソードだが、(つづく)
2021/04/24
ズー
エルメスなんてこの先死ぬまで持つことはないだろなぁと思うけれど、その伝統と本物を扱う職人気質、プライドが素晴らしい。せめてカレだけでも手にしてみたい…。銀座のビルも綺麗で素敵とは思っていたけれど、さらに見る目が変わりそう。たしかに夜は行燈のように美しい。伝統を大切にしつつも、新しい物にチャレンジしていく精神も素晴らしい。なんとエルメスの社長直々に日本の出版社に社史を漫画で描いて欲しいとのオーダーがあってできた物だそうで、これは過去に現在が追加された物。その発想も驚き!
2021/10/14
感想・レビューをもっと見る