KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

双調平家物語 (9) 平治の巻(承前)

双調平家物語 (9) 平治の巻(承前)

双調平家物語 (9) 平治の巻(承前)

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2002-08-01
ISBN
9784124901290
amazonで購入する

双調平家物語 (9) 平治の巻(承前) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

まりこ

船岡山で幼子の姿に泣ける。双調平家物語は女禍やら権謀やら私欲、自業自得、いい感じの人がいないなか、健気過酷運命の幼子たちは、ただただ辛い。

2018/08/19

のら

後白河〜二条天皇期。保元の乱の収拾から平治の乱開始まで。大河ドラマ「平清盛」のキャストで脳内再生しながら読んだのだが、印象が違うキャストが多くて、それはそれで面白い。だけど鎌田正清があんまり素敵じゃないなあ。ドラマの方がいいなあ。あれだけ冷徹に摂関家の力を削いだ信西が信頼らに足をすくわれることになるのが諸行無常の響きありだし、船岡山のシーンは涙無くして読めませぬ。少しずつ都の政治家へと変化する清盛も書かれていますが、平家物語と言いながら主役は源氏と信西です。次巻の平治の乱が楽しみです。

2015/08/04

arml2997

保元の乱の戦後処理の段に至り、武の猛りがやや収まったか。義朝、清盛という源平棟梁の在り方の違いが、次の乱への立ち位置の違いになろうかと。信西は「武」を必要としない戦いに没入。摂関家の無力化よりも、寵臣信頼追い落としの方に難儀するとは。それが信西の知性を晦ましはじめた。…これ感想じゃねえなあ

2012/09/14

ちょろいも

相変わらず交錯しまくりの人間関係にくらくらするけど、勢いに乗ってきた。平安の断末魔。

2011/12/22

ybhkr

なかなか手こずった9巻。船岡山のエピソードが一番胸にきた。正清の義朝に対する執着が主従ヤンデレ。と思っていたら、船岡山でも乳父のみなさんがまさしくそんなかんじ。実の子や親よりも自分が仕えた人間に対して、信仰のように崇めるかんじ。武士道の美しさは狂信的なものと紙一重。崇徳天皇はあっさりめでちょっとがっくり。信西はほんっとにグズに書かれていて大河の腹黒くも国を憂い理想を持った姿がみじんもない。私利私欲とプライドと私怨まみれでなんだかなあ。清盛も自分の立場だけで信西に対しては追悼感ないよなあ。

2013/10/15

感想・レビューをもっと見る