KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

覘き小平次 (C・Novels 73-4)

覘き小平次 (C・Novels 73-4)

覘き小平次 (C・Novels 73-4)

作家
京極夏彦
出版社
中央公論新社
発売日
2005-02-01
ISBN
9784125008899
amazonで購入する

覘き小平次 (C・Novels 73-4) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

akira

江戸怪談シリーズ第2段。 このシリーズは読ませる。ぐいぐいと引き込むようなものはないものの、じんわりと先が気になる。 何も話さず、何も反応しない。嫌われようが、罵倒されようが小平次は小平次のままそこにただ居るだけ。なんとも言えない不思議な空気感。その女房との不思議なまでのやり取りは、超越して愛すら感じる。 語りにより、なかったかもしれないものに血が通う。物語る人々のひとつの確信というか、決意を垣間見た気がした。 「お前が語ったからだよ。お前がお前の物語にした行為で、嘘でも法螺でも血が通ったぜ」

2014/08/21

小瑠璃

京極作品って、もちろん怖い部分はあるし、どろどろしくもありますが、読み様によってはすごくかわいらしい場面があったり、痺れたり、ときめいたりもするんです。するんですけれども・・・・なんとまぁ、そんなこと微塵も感じさせないこの表紙。文庫版のほうも怖いですね~。小平次とお塚の関係は、特異だけど実は当人同士はけっこう幸せで意外と微笑ましいのかも、なんて考えていても、本を閉じ表紙が目に入ると、「いや、そんなことないわ。小平次イヤやわ」と思わずにいられません。事触れの治平が素敵でした、とまとめておきます。

2013/10/28

自称海外小説で誰が誰だかわからなくなる君

これは元々ありものの作品を再解釈したものだったんですね。知らなかった。読んでも何の感情も出てきませんでした。どう思っていいかがわからなくて。

2013/04/10

伊早鮮枯

ただ居るだけ。ただ在るだけ。だからこそじっとりとした怖さがあるのか。京極先生らしく、実体を持った幽霊や妖怪は出てこず、齟齬食い違いすれ違いの果ての怪談だった。今回又市さんは残念ながらほぼ名前だけの登場(笑) 結末は……あれ、人は死んだものの、いい具合に落ち着いたのでは?と思えるようなものだった。わたしにとっては、だけど。寡聞にして怪談小幡小平次は知らなかったのだが今度探してみようか。

2013/05/03

miroku

屈折した、どうにもやりきれない登場人物しか出て来ない。しかし、それでも切なく感じるのは何故だろう。

2009/08/25

感想・レビューをもっと見る