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煌夜祭 (C・NovelsFantasia た 3-1)

煌夜祭 (C・NovelsFantasia た 3-1)

煌夜祭 (C・NovelsFantasia た 3-1)

作家
多崎礼
山本ヤマト
出版社
中央公論新社
発売日
2006-07-01
ISBN
9784125009483
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煌夜祭 (C・NovelsFantasia た 3-1) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

夜の静寂に薪のはぜる音が響く。今は廃墟となった島主屋敷の中庭、夜空焦がす猛き炎の先には、表紙のトーテンコフ(頭蓋骨)と名のる語り部。炎挟んだ向かいにはナイティンゲイル(夜啼鳥)と名のる語り部。今宵は冬至・魔物が人を喰らう夜に集う語り部たちの祭【煌夜祭】語り部が交互に語る物語は、魔物に生まれてしまった我が身を厭い、異形の化物と化して人を喰らわずにはいられぬ身を呪い、さりとて死すら許されぬ不死身の命-死の苦痛だけは存分に味わえる皮肉な定めにありながら、人を愛さずにはいられぬ魔物と、魔物を愛してしまった者の→続

2015/10/29

みっちゃん

【血と霧】が素晴らしい作品だったのでデビュー作にも興味が湧いて。なるほど。はっきりとした関連ではないけれど、時々はっとするような共通するワードに突き当たる。異形に生まれついてしまった絶望と業の深さ。でも、ひととして生き、死にたい。叫ぶような祈りの声が胸を打つ。【血と霧】の登場人物にも感じたが、「ひととして自分の務めを果たす」使命感は、作者の根底にあるお考えと推察する。ますます他の作品に触れたくなった。

2016/09/09

☆よいこ

魔物に捧げる千一夜物語▽酸の海に18の島が環状に並ぶ「十八諸島輪界」の世界。不死の「魔物」は冬至の夜に飢餓に陥り人を喰う。物語だけが飢餓を忘れさせてくれる。冬至の夜、島主不在の屋敷で出会った二人の語り部は交互に語りだす[ニセカワセミ]シェン島主の息子[かしこいリィナ]戦争好きなゼント島主はヤジー島を攻めた[魔物の告白]ターレン島主の息子[七番目の子はムジカダケ][王位継承戦争][呪い][すべてのことに意味がある]▽上質ファンタジー。登場人物が入り乱れるので、映像化(アニメ化)してほしい

2023/10/14

ちょろこ

せつないファンタジー、の一冊。冬至の夜、煌々と闇を照らす炎のもとで、語り部が世界各地で集めた話を夜通し語る、煌夜祭。語り部が語る数々の話に心のせつなさポイントを刺激しまくられ、ある繋がりに気づいてからはより一層ひきこまれ、二度読んでしまったほど。ファンタジーとしての面白さはもちろんのこと、生の意味、そして何かを語り継ぐことの大切さなど、ちょっとした奥深さも感じられ、そこがまたさらにせつなさをかきたてる、そんな物語だった。

2018/11/09

カフカ

どのレビューサイトでも高評価で皆さん大絶賛なので、ずっと読んでみたかった本。ファンタジーです。途中まではかなり好きな世界観で、面白い〜!と読んでたのですが、段々と登場人物が増えてくるのと同時に物語が複雑になってきて頭の中が「???」に。読了後も、あれ?これは誰だっけ?となり、全然理解出来てなかったようで😥私って馬鹿なのかなぁ…と謎に落ち込む始末🤣私の陳腐な脳みそを呪いたい…。理解出来れば凄く面白い作品なんだと思います🤣あぁ、とにかく落ち込む(笑)

2021/09/19

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