えちごトキめき鉄道殺人事件 (C・Novels 29-33 十津川警部シリーズ)
えちごトキめき鉄道殺人事件 (C・Novels 29-33 十津川警部シリーズ) / 感想・レビュー
西澤 隆
地元の「トキてつ」がタイトルになりいつも見ている列車が表紙の1冊はある意味とても「汎用的」な小説。直江津からの全線駅名紹介の中、終着駅の泊で殺人事件に気づく第一章だけがトキてつ。その後、最初の事件がどこであっても成立する物語は展開し、最後は小説だか自らの政治信条の発表会だかわからない展開へ。これを「ご当地小説」として沿線のひとたちが勧めるようなことをしていると、「小説ネタ+ご当地冒頭」でこんなふうにでっちあげる仕事がどんどん成立してしまう。書店の新書版ノベルス棚がラノベ以外壊滅状態な理由を見た気がしました
2019/03/02
すずめ
鍵となるアイテムが何か十津川と亀井が想像し、それが的中。それが何か分からないのに、販売店も見事的中。さらに販売の履歴から、何の手掛かりもなしに犯人の物を的中。なんと神懸った思い込みか。 同人誌に掲載した紀行文を偶然に犯人と十津川が読んでいたり、殺人事件に遭遇した乗客で同窓会をしたり、米軍が軍事機密をベラベラ明かしたりと、現実感が全く無い。 犯人の動機も弱いが、「薩摩の人だから」で片付ける乱暴さである。 最終的に現実の政治を皮肉るような結末に持ち込むが、作者の薄っぺらい政治思想の開陳と陰謀論は寒々しい。
2021/03/05
Hideichi Sekiya
ここでも忖度が、、、キーポイント(*_*;
2019/04/18
たかひー
★★★ 人が死ぬ、殺される必然性があったのか疑問ではあるが、最近の西村京太郎作品では仕方ないか。
2022/03/29
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