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芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話

芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話

芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話

作家
曽我 大介
羽生善治
前田 知洋
千住博
酒井邦嘉
出版社
東京大学出版会
発売日
2013-12-27
ISBN
9784130033718
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芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話 / 感想・レビュー

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kokada_jnet

言語脳科学者の著者・酒井邦嘉(なぜかこの画面に氏名が非表示)による、指揮者(曽我大介)、将棋棋士(羽生善治)、マジシャン(前田知洋)、日本画家(千住博)との対談をまとめた本。著者が、各分野についての、かなり詳しい知識をもった上で、専門家たちの本音を引き出すための、深い問いかけをしているので。刺激的な対話となっている。羽生さんの脳内にある将棋盤は、盤面全体ではなく、盤を四分の一に分けたものが基本なのか。著者が「自分と一番、思考法が似ている」と書いている、日本画家・千住氏との対談が、少しものたりない感じ。

2021/09/15

izw

言語脳科学を専門とする酒井邦嘉が4分野の芸術の第一人者と対談し、芸術の創作と鑑賞、言語の関係を探っている。仮説が3つ、①芸術は人間固有の脳機能によって生まれる。②芸術は日本の言語機能を基礎とする。③美的感覚は芸術を支える心の機能である。芸術4分野は、音楽、将棋、マジック、絵画。対談相手は、指揮者・作曲家曽我大介、将棋棋士羽生善治、クロースアップマジシャン前田知洋、日本画家千住博。この4分野にわたる酒井の造詣の深さに驚かされる。

2014/09/25

おせきはん

言語脳科学者と音楽家、将棋棋士、マジシャン、画家との対談から、人間と芸術の関係、言語化の重要性を明らかにしようとしています。千住博氏の「『こんな単純なことが、実は本当に必要で大切なんだ』ということに気づかせるのが、とても大事なポイントです」という発言は、最近、私が仕事をしていて大切だと考えていたことを端的に言語化していました。これまで接点のなかったマジシャンの世界に触れることも通じて、芸術の奥の深さを感じることができました。

2019/03/06

りー

インタビュアーは、言語脳科学者。音楽・将棋・マジック・絵画の第一人者との対談を通し、副題の「美・言語・人間性」に迫る内容。お目当ては千住さんと羽生さんでしたが、前田さんのインタビューがとても面白かった。居合や合気道からマジックの動きを考えている。確かに武道は、脳内シミュレーションを繰り返し行う&集中力の瞬間的な開放という面でいくと近いかも。心に残ったのは、千住さんとの対談で引用されていたベートーベンの「心から生まれ、願わくは再び、心に至らんことを」という言葉。表現者の真の願いをこれだけで表している。

2018/08/03

フィ

音楽、将棋、マジック、絵画の一人者との対談形式。芸術における創作過程では言語化されない部分が大きいが、言語の能力、認知機構との関連や相同性があることを示唆していた。ただ、芸術活動ではやはり無意識過程が多く占めており、その辺は良く考えたいものだ。

2014/02/09

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