コミュニケーション (社会科学の理論とモデル 5)
コミュニケーション (社会科学の理論とモデル 5) / 感想・レビュー
ゲオルギオ・ハーン
2000年発行の本。コミュニケーションを3相(説得、リアリティ、情報環境それぞれを形成)に分解したうえで主に90年代に行われた調査を検証のデータとしながら論じた一冊。3相に分解してそれぞれの説明も面白かったが、個人的には情報環境形成とマスメディアの関係を扱った4、5章が面白かった。様々な情報が飛び交うインターネットの台頭でリアリティの形成が脅かされると著者は危惧していた。しかし、20年後でもSNSの活躍でコミュニケーションによる情報の共有化は違った形で発展しているので著者の最近の研究が気になるところ。
2020/05/25
感想・レビューをもっと見る