幼児教育へのいざない 増補改訂版: 円熟した保育者になるために
幼児教育へのいざない 増補改訂版: 円熟した保育者になるために / 感想・レビュー
ゆう。
子どもを具体的にみるとはどういうことなのか、マルクスの「具体」と「抽象」をヒントに論じられています。また、子どもの発達は関係論的発達論として語られ、価値中立的ではなく文化的価値づけの中にあると述べられています。「ともに生きる保育」とは「対話」「共感」「関係」「文化的実践」「子どもらしさの再考」が大切であり、円熟した視点とは「子どもらしくなる」ということだと述べられています。幼児教育は円熟を文化として大切にして、子どもらしさを大切にした文化的実践だという指摘はとても考えさせられました。
2014/05/07
雪桜
子どもを「見る」とき、私たちはつい色々と決めつけをしがちで、様々な解釈に縛られているという指摘にはっとさせられました。何かが起こった時、その出来事の背景には目に見えることだけでなく様々な要素が絡み合っていることをしっかりと頭に入れて、子どもたちの声に耳を傾けることが大事なのだなと学びました。子どもには大人が思っている以上に力があるのを、大人が手を施しすぎてその可能性を抑えてしまっているのかなと考えさせられました。大人は外側から、子どもは内側から見ているという考え方は確かにと思ったし面白いなと思いました。
2020/02/28
感想・レビューをもっと見る