ウシの動物学 (アニマルサイエンス 2)
ウシの動物学 (アニマルサイエンス 2) / 感想・レビュー
紅独歩
「身近」な動物の代表である家畜をテーマにしたアニマル・サイエンスシリーズの一冊。だが、大方の読者はこの一冊によって、ウシという動物がいかに「身近ではない」かという事を思い知らされるだろう。我々が知った気になっているのは、加工された乳であり肉に過ぎない。草食動物としてもともと持っている脅威のシステム、それがさらに家畜化によって異様ともいえる発達を遂げている様を、専門用語のわからないシロウトにも手取り足取り教示してくれる一冊。この本を読まずして食うハンバーガーに、如何ほどの価値があろうか。
2012/10/07
Auristela
遠藤先生らしく解剖学の観点からの記述が多くて少ししんどかったけど、病気のあたりの話は面白かったなー家畜とヒトとの関わりのあり方とか、近代の捩れた関係とか。
2015/06/30
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