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英語のたくらみ、フランス語のたわむれ

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ

作家
斎藤 兆史
野崎歓
出版社
東京大学出版会
発売日
2004-07-20
ISBN
9784130830393
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英語のたくらみ、フランス語のたわむれ / 感想・レビュー

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まこみや

再読。20年前お二人がなされた語学教育に対する警鐘は今でも有益だ。というか、今ではもっと喫緊の提言である。いや、文科省の推進する語学教育政策がこれほど徹底された現在、もはや手遅れの願望なのかもしれない。悲観的に言えばそういうことになる。一方楽観的に見れば、最近のAIの進歩は著しい。人間を通訳機械に育成せずとも、機械が人間以上に翻訳する日もそう遠くないだろう。とすれば、語学教育はぐるりと一回りして、会話中心から読解中心へ戻ることになるかもしれない。残るところは「読む=考える」ことが勝負となるほかないからだ。

2024/01/28

harass

英文・仏文の学者二人がそれぞれの語学と翻訳と文学を語る対談。  それぞれの学者の実体験や見聞きしたことから、興味深い話がたくさんでてくる。超絶的な語学の達人たちのことなど。外国語と海外文学の関係についてが面白く感じた。英文学と仏文学のそれぞれを専門とする学者の経験から、文学自体の理念?の違いに唸らせられる。翻訳についての話は、海外翻訳小説好きには頷くことが多かった。実に良い本。仏文学者野崎歓はウエルベックやトゥーサンの翻訳で知ったが、もう一人の斎藤については、英語達人の新書を思い出した。

2014/12/18

H2A

図書館で借りたもの。語学教育のあり方、特に購読よりも会話重視を迫る「実用性」偏重の、しかも英語一辺倒の風潮に強く警鐘を鳴らす。2人の教養への良心は早晩かき消されてしまうにちがいないと悲観してしまう。翻訳家としての2人の主張が展開された後は文学論に。反逆のフランス・・・なるほど。

2012/10/21

さきん

文学を専門していない自分にとっては半分以上よくわからなかった。しかしフランス語に挑戦しているのでいつかは、八割くらい言っていることが理解できるようになりたい。

2015/07/10

サアベドラ

うーん、文学者目線でフフフーンって感じの本。英語やるなら英文学、仏語やるなら仏文学って、そういう気質は文学部以外では絶滅してると思うんだけど。他の専攻から語学の世界に飛び込んだ自分としては、こういう雰囲気はなんか納得がいかんのです。

2010/07/08

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