文学と映画のあいだ
文学と映画のあいだ / 感想・レビュー
燃えつきた棒
まずは、執筆陣の顔ぶれが豪華だ。 野崎歓、沼野充義、柴田元幸、野谷文昭、藤井省三(敬称略)など、普段文学イベント等でお見かけすることの多い方々だが、映画に関する話となると、お聴きする機会はそれほど多くないので、ワクワクしながら読んだ。 その中で、野崎の「新しい「言語」を求めて」が、「ヒロシマ、わが愛」、「去年、マリエンバートで」などのヌーヴェル・ヴァーグやロブ=グリエ「嫉妬」などのヌーヴォー・ロマン等、今まで僕が触れてきた映画や小説たちが登場するので、楽しく読めた。
2019/04/05
aoi
めちゃんこ面白かった。めっちゃ興味津々👀✨✨✨ってなった!! でも私に知識がなくて1%位しか分からなかった。 映画や文学、歴史的背景を知っていたらもっともっと面白かったと思う!色々勉強してから読み直したいデスっっっっ💪💪💪💪💪🎦📖🌍
2021/05/31
あんすこむたん
小説の映画化についての本。各国の映画の情勢や歴史まで含み内容は深い。
2018/08/15
コニコ@共楽
本も大好き、映画も大好きな私としては、その“あいだ”に何があるかぜひ知りたいところ。おだやかな野崎氏の、熱く語った授業が本にまとめられたということで、読んでみました。アメリカ、日本はもちろん、ロシアやラテン・アメリカの文学&映画も語られていて、興味深かったです。中でもシェイクスピアがご専門の大橋洋一氏の、「シェイクスピア映画が原作に新たな知見を提供してきた」という言葉は、文学と映画の関係が敵対ではなく、名作品を深めていく媒体同士であるものだと認識でき、納得できました。
2013/10/02
koji
本書は、文学と映画の関係を「『強い共感と豊富なイメージ』の相互的なダイナミズム」(p19)と定義した上で、、、映画作家が両者の圧倒的な歴史の重みの違いを乗り越えて、文学の映画化を通して「技法とイデオロギー」を洗練させてきた過程を精巧に紡ぎだしていきます。そのキーワードは、①黒澤明によるシェイクスピアを脱胎したエコクリティスズムの表現、②Bワイルダーのヘイズコードを逆手にとったフィルムノワールの深耕、③レーニンのプロパガンダから派生したモンタージュ手法等枚挙に暇がなく奥深い議論が展開され刺激的です。
2013/08/16
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