山口晃作品集

ヒロミ

とにかく緻密でユーモアのある山口絵画。大和絵の文脈が…とか理屈はどうでもよく、ひたすら細かく描かれた都市や人物を見ていると楽しくなります。画集のサイズが小さく、ルーペが付いているのですがルーペなぞなくても楽しめました。個人的には同じ絵を油彩画で描いたのと日本画風に描いた絵の比較が好きです。見るたびに発見がありそうです。

2018/03/09

sofia

マイブームに走って図書館で借りました。昔の人と現代の人が入り混じっている絵、おもしろい！画力があって、突っ込みどころ満載の絵。

2015/04/25

ﾕｽﾞﾙ

これは付録のルーペ付きを買うの推奨します。ほんとに、一人一人の人物の顔が描きこまれているんです!! 現在と過去の見事な融合。合戦中に出前とったり、トイレ休憩してたり。自分の番が来るまで文庫本やタバコで待ってたり。何度でも楽しめます(^-^)

2015/04/30

ジョニーウォーカー

読友推薦本（図書館本）。屏風のような大きな紙に描かれた、大和絵風の街、戦、人…。思わず目がくらむ細かさだ。けれどよく見ると、一つひとつのモノや人、建物の細部の造りが、じつにユニークな個性を放っている。なんというか、和洋折衷、今昔混合なのだ。とくに武士たちのまたがる馬とオートバイを掛け合わせた架空の乗り物は、あの鳥山明のメカデザインをも彷彿とさせる。気づけば一枚の絵に、もう何分もかかりきりの自分がいた。「凄い」というより「欲しい」と思える画集である。いや、もちろん凄いけれど。

2009/12/16

kanata

自分の時代を越えて他の時代と交わるために集まり、今までと変わらぬ生活を送る人々。中世～現代にかけて、各時代の人々や物が一堂に会するとは、愉快な発想だ。日本の風俗(風呂など)に外国人の姿が見えるのをリアルに感じる。ビルの集合絵には、人々の姿が見えなくとも必ずその建物の中にはいると感じるから、込み入っていても〈廃墟〉は何処にもない。貿易(船)、機械(上半身が馬のバイク)、骨人甲冑を纏う、メカニックジャパン。付属のしおり型ルーペを真上から翳してみても、まだ細かい。ただ、説明文における作者の古語表現が気になる。

2018/04/16