寂聴中国再訪
寂聴中国再訪 / 感想・レビュー
まる
同行対談が平野啓一郎氏であることから読んだ本。今から約10年前に書かれた本だから 中国の今の状況は また更に変わっているだろう。テレヴィ番組を書き起こしたもの。この本を読んでいたら その約10年前のテレヴィ番組を観たいと思った。残念だったのはそれだけではなく 中国や人物などの固有名詞にルビがふられていなかったこと。う~ん?と唸りながら読んだ。
2015/09/09
冬薔薇
戦時中、北京での新婚時代の思い出、親切な中国人に囲まれ暮らしたかったが帰国せざるを得なかったこと、国交正常化の後何度も旅行したこと、中国愛に溢れている。80才と27才と孫のような新進作家にも敬意を持ち楽しく旅されている様子が微笑ましい。
2021/07/23
ありんこ
先月、99歳で亡くなられた寂聴さんが、かつて4年ほど住んでいた中国を訪れる旅。最近、平野啓一郎さんが気になるので、読んでみることにしました。旅をしたのは2002年でだいぶ前のことですが、一番大きな書店に行くと、若者が古典を一生懸命に読んでいたとのこと。上海は今でも読書人口が多いようです。経済成長を遂げてきた都市です。日本も本を読む人が多い国になるといいなあ。
2021/12/29
ほうき
とても面白かった。瀬戸内寂聴さんと平野啓一郎さんの目を通してみた過去と現代(本は2003年刊行なので、かなり前だが)を感じることができる。 訪問先は北京、紹興、天台山、上海。特に天台山の「信仰する心」が印象に残った。「あの世はあると思うか」という問いへの寂聴さんの答えが私が思っていたことと似ていたので嬉しかった。 中国という国家への脅威ばかりがクローズアップされる現在、中国の人々のさまを感じることのできるこういった本が読まれてほしいなと思う
2023/01/04
KAZOO
瀬戸内寂聴さんが自分に影響を与えた中国の各地を文学者の平野啓一郎さんと尋ねたテレビ放送を本に書下ろしを行ったものです。テレビは見なかったのですが、この本には結構写真が多く映されており、寂聴さんの普段の飾らない姿が見て取れます。平野さんもあまりでしゃばっていないところがいいですね。
2013/04/30
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