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愛蔵版 イエス

愛蔵版 イエス

愛蔵版 イエス

作家
安彦良和
出版社
NHK出版
発売日
2003-03-21
ISBN
9784140054116
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愛蔵版 イエス / 感想・レビュー

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kokada_jnet

安彦先生の漫画を久しぶりに読んだのだが。あいかわらず、無知で不器用で未熟で無防備な若者が主人公なのか。あまりのワンパターンぶりに、うんざりしてしまう。ただ、昔の作品に必ずいた、主人公が反抗する相手である父親役は、本作では不在なのであった。父親役をだすならgodしかありえないからね。

2024/10/28

白義

重厚な「史劇」として再構成されたイエス伝であり、アムロそっくりなオリジナルの弟子の目を通して、終生ほとんど誰にも理解されることはなかった孤独な人間としてのイエスと、彼を取り巻く当時のローマにおけるユダヤ民族情勢を緻密に描写している。神秘や軌跡の描写をほぼ抜きにしたまま、しかし当時の頑迷な社会におけるイエスの等身大のカリスマを描写し、なぜイエスが神の子として尊ばれ、そして人々から見捨てられたのか、ストーリーの組み立てが上手すぎて驚嘆する。明確にスパイでありながらイエスの真価を見定めるユダの描写もかなり強烈だ

2020/12/13

日々珠

劇的に、色鮮やかに。「鶏が三度鳴く前に、お前は」裏切りの予言。重厚なユダの佇まい。「聖書」を噛み砕きたい人のために。弱い弟子の、熱い視点で描く。もう、宝。

2013/09/07

とんかつラバー

イエスの弟子というとイキリオタクは十二使徒!と答えるが実際は明確な弟子の数は不明。その中でも「名もなき弟子(アムロ似)」の視点でイエスの生涯を描く。側近の弟子達はならず者みたいなやつが多く、弟子同士誰が1番かを言い争ってイエスに窘められている。イエスの言葉は彼らには届かなかったように思える。この名もなき弟子の視点だからこそイエスの教えや人としての苦悩も描く事ができたのではないか

2024/10/21

ぷないぷない

ヨハネ福音書をベースに展開されるイエスの物語。現実感のあるイエスを描いている。盲信によって自身の愚かさに気付かない弟子や、打算的に暗躍するユダ。これらを含め色んなことを見透かしたうえで、自身の立場や信仰に対する思いから言葉を発したり、あるいはどうすることもできずに悩むイエス。彼らの描き方は異端的ともいえるが、現実的で納得できる内容だった。学生運動とユダヤ改革が妙に重なる。作者はマルコ→マタイ、ルカ→ヨハネの順とする仮説を支持していて、後世の脚色やその意図を作家の視点から推察している。あとがきは必見。

2013/08/31

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