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文学的パリガイド

文学的パリガイド

文学的パリガイド

作家
鹿島茂
出版社
NHK出版
発売日
2004-07-01
ISBN
9784140054598
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文学的パリガイド / 感想・レビュー

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燃えつきた棒

二度目のパリは、鹿島先生のガイド付きだ。 「失われた時を求めて」の私が、ジルベルトを見い出した街。 サルトルがボーヴォワールと、ブルトンがナジャと出会った街。 リシャール・ルノワール大通り、メグレ警視のパリ。 「死刑台のエレベーター」で、ジャンヌ・モローが彷徨った夜の街。 不幸さえ美しい輝きを見せる、「北ホテル」のパリ。 世界でただ一つ、詩が似合う街。 物語が枯葉のように堆積してゆく街。 鹿島先生は、最強のパリ案内人だ。

2018/01/13

兎乃

古本屋が50冊100円という自棄糞価格で放出していたNHK/TVフランス語会話のテキスト、その巻末連載を破り読み 製本して保存。実に貧乏臭いアタクシである。後日、本書がさらに安く放出されており 徒労であったと知る。まあ、内容は一緒なのだし…。鹿島氏の事が きっと好きなんだ、そうだソウダ。

2015/06/07

kthyk

パリと言えばこの人。この書はまさにコロナ禍のフラストレーションを解消する絶好の書。スタンダールからコクトーまで、誰もがよく知るパリをよく知る文学で、しかし、えっと思わせる解説で、興味深く案内してくれる。セーヌから始まったパリは20世紀末、同時代の江戸を抜き百万人都市になったが、この書が面白いのはこの時のパリの変容だ。エッフェル塔、オペラ座、パレ・ロワイヤル、レ・アール、アンヴァリッド、マレ地区。えっ、今日1日の出国者数は6万人超え、テレビのニュースが今伝えている。うらやましいが仕方がない、ゾラでも読もう。

2022/12/28

きりぱい

フランス文学に印象的に登場するパリの名所24。エッフェル塔に反対だった作家が、建ってみたらそこで食事をしていて、それで・・なんていう話題は聞いたことがあるけれど、そんな風に時代を生きた作家の話題が面白く、旅のエッセイもそこそこに、作品の舞台に照らし合わせた歴史のいわくが興味深い。ルーヴルとネルヴァル、オペラ座とガストン・ルルー、パレ=ロワイヤルとバルザック、サン=マルタン運河とウージェーヌ・タビ、マレ地区とデュマ辺りがよかった。写真があったらもっといいのになー、とまあ贅沢か。

2012/04/07

ロピケ

あとがきにご自身で書かれていたが、鹿島さんはあったらいいのに…と思った本を自分で手作りすることがあって面白い。リュクサンブール公園が老人と子供の出会う場所という個所を読んで、『ヘミングウェイのパリ・ガイド』の写真が頭に浮かんで、見てみると、正しくリュクサンブール公園だった。子供たちが池に船を浮かべて遊んでいるもの。映画『のだめ』にも登場して、日本にも船を浮かべて楽しめる公園があればいいのに…と思ったので覚えていた。

2010/04/06

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