十七歳
十七歳 / 感想・レビュー
陽
世界の中心で、愛をさけぶに似ている感じではあるが、著者が写真家としての土台の部分で、思春期特有のだるい、興味ない感じも踏まえつつ、大人になって、故郷の土地、風景、人々を回想する気持ちは、共感できたので、心地良かった読書でした。
2023/06/12
hiroyuki
昔写真が好きだった頃によく読んだ小林紀晴。 若者の戸惑いや葛藤、焦燥感…。そんな溢れ出る感情を淡々と綴る文体が小林紀晴らしく沁みる。
2022/06/06
ひかぴか☆
諏訪湖の静けさを思わせるような、文章です。主人公にカメラをくれたおじいさんの存在が、すべてを覆ってくれているよう。
2011/12/03
shinonishi.runner
著者の本職は写真家。ご当地出身の歌人・島木赤彦の歌を随所に散りばめながら,写真家ならではの情景描写で諏訪の四季を描きます。主人公は写真の道に進むこともあり,本人がモデルでしょうか。 主人公の人生の転機がテーマで,その演出効果として「淡さ」があるんだろうけど,それを差し引いても物語が平板すぎ。分量があるにもかかわらず「で,結局何が起こったの?」という疑問だけが残る。 人により感じ方が違うと思いますが,個人的にはそれこそ写真集をめくるように情景を楽しんで終わってしまった感じでした。初読2008/10/16
2008/10/16
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