神の手(上)
神の手(上) / 感想・レビュー
そのぼん
末期の肛門がんの青年を親代わりとして育ててきた伯母が安楽死させる選択をしたことから、担当の医師を巻き込んで安楽死の是非を問う論争が繰り広げられていく作品となっていました。安楽死を直接処置した医師の未来がどうなっていくのか、しっかり見届けようと思います。早速、下巻を読むこととしましょう。
2016/01/09
miww
21歳の末期ガンの患者を安楽死させた白川医師。そこから端を発して安楽死推進派と反対派のせめぎ合い、医師会の体質や政治家との癒着など読みどころかいっぱい。これから世論はどうなっていくのか、白川医師のメンタルも気になる。下巻が楽しみです。
2015/11/19
あみやけ
さすが久坂部羊さん。読みやすいけど、考えさせられるし、勉強になるし、おもしろい。自分は安楽死はありだと思ってます。とっても気になる上巻の終わり方。下巻は日曜日に読みます。とっても楽しみです。それにしても白川医師は危なっかしいけど、救われてほしい。
2023/09/05
ユウユウ
ある1人の末期癌の青年とその主治医。そこから始まって行く大きな流れに、読者である自分自身も飲み込まれていきます。苦痛や医療行為の描写はさすが医師作家。
2017/11/23
RIN
尊厳死は安易に答えが出せない問題ではあるけれど、やはり実現化は別にして法制化の是非を議論すべき時期に来ている気がする。著者が現役の医師だけに、延命処置を施した場合の悲惨さはリアリティがあり問題の深刻さも迫力がある。実際に経験した人でなければ現実を知らない、という状況では命に関わる問題はいつまでも観念論感情論に終始してしまいがち、と感じた上巻。同時にメディアのプロパガンダの恐ろしさも。衆愚だ情報弱者だとあながち責められない巧妙さは恐ろしい。何を信じていいのか現代社会の情報操作の問題も突きつけられる。
2012/12/20
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