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神の手(下)

神の手(下)

神の手(下)

作家
久坂部羊
出版社
日本放送出版協会
発売日
2010-05-25
ISBN
9784140055847
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神の手(下) / 感想・レビュー

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それいゆ

病室でベッドに横たわる胃ろうを付けた高齢者をよく見かけます。数日後に同じ部屋を訪れると、その方はもういないことが多々あります。現在30万人の方が胃ろうを付けているそうですが、延命だけの目的という方も多いのでしょう。本人は意識がないので、家族の希望による延命治療なんでしょうが、そこまでして生かすべきなのか?という疑問でいっぱいです。胃ろうをはずすことは殺人罪なのでしょうね?私は、そんな治療は絶対に嫌だと思っていますが、その時が来たときに今と同じ気持ちでいられるかどうか、家族がどう判断するか不安です。

2014/10/31

miww

安楽死推進派、反対派の壮絶な闘い。二転三転する両者の形勢、黒幕にとって邪魔な人間が次々といなくなる成り行きに後半は一気読み。医療当事者、政治家、ジャーナリストそれぞれの思惑が絡み合う。個人的には安楽死はあり、と思っているが実際、法が施行されれば多くの問題が出るのは否めない。やはりあってもなくても困るという非常に難しい法律なのだと痛感した。周りの人間の言動に揺れる白川医師に「しっかりしろ」と思いながら、読み終えてみると現場にいる人の中でいちばん人間味を感じた。

2015/11/23

忍者千乗りの門戸開放

安楽死や延命治療、そして日本の医療のあり方を巡る問題をテーマに…政治、医療、製薬会社、マスコミなど、色々な視点から切り込んだ作品。 センセイとは誰なのか?最後まで明らかにせず、そうだったんだ!でしたね〜。 白川先生だけは、最後まで意思を貫いてくれて良かった! 久坂部作品は医療に関する諸々について、問題提起してくれる作品ばかり。 安楽死についても、医療新秩序についても、考えさせられました。 ありがとうございました!

2020/08/26

ゆみねこ

安楽死を法制化するために政治家や官僚に取り入り強大な力をつけて行くJAMA。代表新見や政界の長老佐渡原をあやつるセンセイの正体は?人の命を預かる神の手の意味は何なのか、スピーディーな展開で一気に読めた。安楽死についての問題から、医師会とJAMAの対立や政治がらみの問題が多くなってしまったのは残念だったけど、命のあり方に一石を投じた作者の意図には共感出来る。マスコミを使った世論操作とか、本当にありえそうで恐ろしい。医者は人の命を慈しむ存在であってほしいものだ。

2012/11/26

あみやけ

上巻で期待値を上げすぎたため、肩すかしをくった感じです。生死について考えさせられましたが、展開に現実味が無さすぎ、かなり強引な感じでしたね。それでもほぼ一気読みでしたが★3.5

2023/09/10

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