ちゃんぽん食べたかっ!
ちゃんぽん食べたかっ! / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
【笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために】まだグレープの頃だろうか。TVで見たコンサートで、学生時代のさださんが実家へ送金頼む電話のMC。公衆電話世代なら東京から長崎へ10円玉で何秒話せるか、およその推測付くはず。電話が繋がった瞬間「金、金、金」と一方的に叫んで切れる。当時爆笑したMCだが、たまたま両親不在で兄の電話を受けた中学生の弟さんは、一生懸命溜めたであろう皺くちゃの500円札3枚を「とりあえずこれでしのいでくれ」と書いた便箋に包み、さださんへ郵送したという【僕たちは小さな舟に 哀しみという荷物を→
2015/07/18
とし
幼少期からバイオリニストを目指されていたんですね、挫折、苦悩と様々な経験や体験が、音楽、話術、文才と素晴らしく開花されたんですね、「ちゃんぽん食べたかっ!」楽しく読むことが出来ました。
2016/10/31
Shinji Hyodo
まっさんが『食べたかっ!』って叫んだちゃんぽんはどんな味なのか?麺の硬さはどうなのか?具はどんなものが入っているのか?あゝ…ちゃんぽん食べたかっ!てな訳でバイオリンで身を立てるべく中学一年生で単身上京してからの9年間を綴った自伝。父母の優しさ、素晴らしい教師と級友に恵まれ、取り巻く隣人や大人達に助けられて成長して行く佐田雅志のバイオリンなのに波乱バンジョー…。笑かしてくれて、泣かしてくれて、強くて弱くて…で、今のまっさんが在るのだなぁ〜長崎でちゃんぽん食べたかっ❗️
2016/10/16
ふう
もう寝ようと立ち上がったのですが、おもしろくてなかなか閉じられず、家の中で1時間近く立ち読みしてしまいました。今朝も起きたらすぐ開いて…。さださんの才能と人柄と、さださんを囲む人たち(とくに家族)の愛情がすばらしくて、貧しさも挫折もこんな土台があればむしろ人を豊かにする財産だなと思えました。 五百円札を送ってくれた弟。長崎までの汽車賃を立て替えて、お弁当まで買ってくれた学生。お金を誰かの幸せのために使える彼らは、きっと自身も幸せな人生を送ったことと思います。わたしもちゃんぽん大好きです。
2015/12/27
ゆみねこ
面白かったです!さださんが12歳で単身上京し、ヴァイオリンを諦めグレープ結成にいたるまでの自伝的小説。色んな人に愛され支えられ、最初の目的とは違っていたけれど自ら選んだ道。ほぼ同世代を知っているだけに、より興味深く読了しました。
2016/01/20
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