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護られなかった者たちへ

護られなかった者たちへ

護られなかった者たちへ

作家
中山七里
出版社
NHK出版
発売日
2018-01-25
ISBN
9784140056943
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護られなかった者たちへ / 感想・レビュー

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starbro

中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。図書館の予約に出遅れてようやく読めました。中山 七里は、ハズレが少ない作家、380P超一気読みです。それにしても生活保護の闇は深い、働き方改革なんかよりも生活保護を何とかしないと日本経済は沈んでしまいます。

2018/07/24

青乃108号

震災で失われた命と、生活保護の申請を却下され失われた命。護られるべきであるのに護られなかった者達と、その者達を護り切れずに生き延びた者達の物語。題材が重い上にとても辛い話であるにもかかわらず、最後まで惹き付けられ本を置く事が出来ない。クライマックスの空港の場面にいたるその盛り上げ方に、あまりにのめり込み過ぎて夕飯を食べる事さえ忘れて読みふけった。考えさせられる、重いけれどとても良い本。生活保護を始めとする社会のセーフティネットは本当に護られるべき者に適正に機能する世の中であってほしいと思う。

2022/07/06

うっちー

私の税金は有効に使われているのでしょうか

2018/02/06

ウッディ

体の自由を奪われ餓死死体として発見された三雲と県議会議員の城之内。二人ともに善人、人格者と言われる人物で、犯人の動機がわからず捜査は難航する。そんな中、二人が勤めていた塩釜福祉事務所で暴行・放火を行い、服役していた利根が出所していたことがわかる。利根とけいさんとカンちゃん、血のつながりはなくても、家族以上に互いを思いやる関係、そして収入もなく、生活保護も受けられず、餓死したけいさんのことを思うと涙が止まらず、最低限の生活を営む権利とは何かを考えさせられた。意外な犯人への驚きもあり、面白かったです。

2018/11/01

nobby

この国で、この時代に生きる、当たり前に味わう恵まれた日常と便利さの傍で蔓延る貧困や罪悪…日本国憲法に定める「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する制度としての生活保護だが、その判断基準の曖昧さ故の悲劇は身に染みる…人が複数集まって成り立つ社会、困っていたら助け合うのが大切な一方で、個々の立場で行動は強いられ、システムを支えるには限度もある。福祉という仕事柄、ほぼ見当ついて読み進めたけいさんの行く末には涙止まらず…「護られなかった人たちへ。どうか声をあげてください。」このメッセージ深く胸に刻んでおきたい。

2018/02/22

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