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シルクロード 第9巻: ローマへの道

シルクロード 第9巻: ローマへの道

シルクロード 第9巻: ローマへの道

作家
井上靖
出版社
NHK出版
発売日
1983-12-01
ISBN
9784140083116
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シルクロード 第9巻: ローマへの道 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

天山北路草原の道、ソ連篇1。1982年の取材なので、当時はまだソ連だった。アンドロポフの時代。かろうじて取材は許されたものの(この取材地の多くは初めてTVカメラが入るという地域も多かった)、まだまだ硬直した(しかも中央からは遥かに隔たった地方である)体制のゆえ、なかなか思い通りの取材は叶わなかったようだ。それでもカザフスタン、キルギスタン、フェルガナ盆地(ここはかつての天馬の地)と踏破し、貴重な記録を残せたのは私たちにとっても幸いであった。これらの地の人々は、顔つきこそ日本人とあまり変わらないが、⇒

2021/01/09

Tanaka9999

1983(昭和58)年発行、日本放送出版協会の単行本。ソ連側との撮影での折衝に苦労する話多し。前半の中国ではこの手の話はなかった。中国は当時「解放され」て間もなくて良くなったことに自信があったのだろうか。中央アジアはイスラム教や仏教など、インドや西アジアと関係が深く、東アジアとは関りが比較すれば深くないことも影響しているのかもしれない。東とは草原繋がりでモンゴルと関係が深かったのだろうか。

2022/06/07

恒々

中国から西へ出て〇〇スタン系の国々を回る。トルコ系の遊牧民族、アラブ民族、モンゴル系の遊牧民族が争ってきた歴史があり、チンギスハーンらが活躍するのもこのフィールド。水に困りにくい土地が続き、山と川と共に人間が暮らしてきたことがわかる。砂漠を超えて世界制覇するイメージがわかなかったが、このエリアを見て妙に納得がいった。タラス川の大戦、黄金人間、英雄チムール、張騫の天馬など、文明の接点としてのダイナミックな動きが強く感じられる。三国志もすごいが、帝に命じられて何千里も遠征する将軍、本当にすごいよ。

2021/07/26

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