NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本 (NHKブックス 別巻)
NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本 (NHKブックス 別巻) / 感想・レビュー
さきん
思想地図ということでグラフ出てくるかなと思ったが皆無で分かりにくい。せっかくなら、天皇制廃止論者から絶対君主主義者までの論者を載せてくれた方が良かった。最初に国家論を持ってくるのは悪くない。サブカルチャーと韓国がらみの論も収録されているが、どれも中途半端で、こういう見方もあるのかという驚きは少なかった。
2021/11/02
午後
十年以上前の本だが、鼎談「日本とナショナリズム」における、日本はいまだに丸山眞男の問題圏から脱出できていない、という指摘は今でもそのままであるように思えるので、いかにして主体化や成熟を成し遂げるかではなく、動物化をブラッシュアップしていく方がいいのではないかという東浩紀の意見に目が行く。この十年でいろいろなことがあったが、今はどんな風に考えてるんだろう。ゲンロンも読んでみたい。
2022/10/18
シン
オリンピックの凱旋パレードについて、ナショナリズムを煽っていると、誰かが言ったようだが、この思想地図にもそれが扱われている。保守だからとか右翼だからと言って排除するのではなく、そもそも保守ってなんだ?と原点から学べるのが良い。各々の論文は読み応えがあり、苦心しながら読んだ。国家とは、一般意思とは、共和制とは、私みたくこういうのに興味はあるのだが、よくわからない、そんな人に勧めたい。
2012/10/17
maki
国際秩序の維持の最後は、なるほど暴力装置か! この本にやたらと丸山眞男が出てくる。東が丸山を嫌いだといっていたことの意味がなんとなくわかるが、賛同はできない。
2013/05/13
ともすけ
思想地図はβまで出ていますがやっと読了。東浩紀氏の一般意思の解釈の仕方に興味あり。ルソーの提示した一般意思ですがちょっとこれは本気で考えてみる必要があるぞと思わせますね。中島岳志氏のナショナリズムについての論文も読みごたえありです。黒瀬陽平氏も若いのによくここまで考えているなと思います。
2012/09/30
感想・レビューをもっと見る