NHKブックス別巻 思想地図 vol.2 特集・ジェネレーション (NHKブックス 別巻)
NHKブックス別巻 思想地図 vol.2 特集・ジェネレーション (NHKブックス 別巻) / 感想・レビュー
午後
民主主義の条件としての、無条件の福祉を打ち出す田村論文が興味深い。
2022/10/02
ともすけ
ちょっと内容にばらけた部分があるように感じます。副題のジェネレーションではないような… ソシオフィジックスについての対談は読みごたえがありました。カール・シュミットの友/敵理論は個々の人間関係にも当てはまるのだろうか? こういう考え方をしている人を見るといらいらしてくるのですが。主客の客観面からみることを重視した場合の人間にとっての意味は?という問いはもう少し勉強してみようかなと思いました。
2013/02/10
Ecriture
前号よりも魅力的な1冊だった。世代論が結局のところ政府以外誰も得をしないという上野の指摘は面白い。ロスジェネ論壇くたばれ、と。「ポストモダン系の言説に続いて監視社会論さえも現代では失効したのでは」⇔「いや、人間は意味の生き物」という東・北田の対立も示唆的。濱野のタグ分析には端的に誤りと言える部分が見受けられたのが残念。
2008/12/31
keepfine
ずっと積んでいたがようやく読んだ。二周目。震災前の刊行でありどこか上滑りな印象もあるのだが、アーキテクチャ論を設計と倫理に切り分ける視座、とりわけ倫理に着目した後者の議論は依然重要。アーキテクチャの思想は社会契約論のフィクション性や、この国で他者への「信頼」は「信仰」に近いという事態を明らかにする。倫理から国家論へと接合した議論がもっと展開されればよかった。
2017/11/18
白義
ひょっとしたら思想地図で一番面白いかもしれない。家族、世代、労働と一見ゼロ年代思想家には不慣れそうなテーマだが、集まった論考の質と興味深さは随一。理論と現実を繋げようとするこのシリーズの美点がよく出ている。特に信田論文が面白い。AC系の人かと思ったが、社会学や政治学も踏まえた極めて示唆深いカウンセラー論。あと上野インタビューはさすがの貫禄。座談会は笠井潔が異様な雰囲気を出しまくってて面白かった
2011/03/19
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