先ちゃんの囲碁放浪記 桂馬の両アタリ
先ちゃんの囲碁放浪記 桂馬の両アタリ / 感想・レビュー
そり
将棋棋士が書いた囲碁エッセイ。その道の人が、全く性質の異なる両者を比較することは興味深い。ただ、囲碁用語を知らないとわからない点もそこそこある。▼無から有を作ることへの憧れ、しかし有が残ることで失敗も残ることへのボヤキ。文章書きながら、書くことと囲碁でしてることって似てるとこあるかもって思った。全然そんなことないだろうけど。
2014/04/12
Kei
先崎先生のエッセイって囲碁サイドも将棋サイドも楽しくって、ファンが知りたいってあたりを書いていただけて嬉しいです。囲碁の中継はできればネット碁みたいに形勢判断図とかいれて欲しい初心者な私です。
2012/06/29
kokada_jnet
囲碁の棋士との仲がいいことは、今までの先崎エッセイ集でもチョロチョロと出てきたが(小林覚九段とか昔、出てきたな)。ここまで囲碁棋士たちとの深い交流があったとは。先崎先生の本因坊算砂についての論など、怪しいものだが、まあ、ご愛嬌。追悼文を書いている「ブッチャー」こと益子富美彦六段って、名物男だったのかな。週刊碁を何十年も読んでいる私でも、名前を知らない囲碁棋士だった。
2013/11/02
6だ
将棋棋士による「囲碁」の本。昔から連盟の中に囲碁部が、棋院の中に将棋部が有り交流もあるという話は棋士のコラムでも見かけるが、囲碁棋士から見た将棋界やその逆について深く語られる事もなかったと思う。著者は両棋界の中でも筆の立つ人で、将棋を語る如く軽妙に、時にはそれより神妙に、囲碁界での見聞を綴ってくれている。同世代の羽生さん達や、囲碁棋士の奥様を通じて親しくなった囲碁棋士達とのエピソードも豊富。詰め将棋同様の詰め碁の重要性を判りつつも「趣味なんだから」「楽に勝ちたい」というのは著者らしい親近感のわく話。
2012/08/15
葉月
こどもの大会での指導の際に、相手が奨励会を受験するとわかった途端に手が厳しくなる、という話がよかった。たとえ相手が小学生であろうと自分たちの世界に足を踏み入れようとする人に対しては手を緩めない、っていい話だ。
2012/06/16
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