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NHKシルクロード 第6巻: 絲綢之路 (新コンパクト・シリーズ 19)

NHKシルクロード 第6巻: 絲綢之路 (新コンパクト・シリーズ 19)

NHKシルクロード 第6巻: 絲綢之路 (新コンパクト・シリーズ 19)

作家
司馬遼太郎
NHK取材班
出版社
NHK出版
発売日
1988-09-01
ISBN
9784140180198
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NHKシルクロード 第6巻: 絲綢之路 (新コンパクト・シリーズ 19) / 感想・レビュー

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恒々

タクラマカン砂漠の北西側への旅。砂漠の南側に比べて緑・水に恵まれている印象である。山を越えるとロシア領ということで、大陸のつながりと合わせて、イリという町が現代の最西端の軍事拠点であることを肌身で感じる。アヘン戦争で出てきた林氏が左遷された極地というのも感慨深いし、近代の北京→ウルムチの移動はシベリア鉄道→イリ→北路、というエピソードはいかにロシアと近いか。カシュガルは南路の端でもあり、パミールとの接点。パミールは本当に東と西を分ける。三蔵法師が峠を越えたというが本当に大変だったろう。

2021/07/26

churu

『民族の十字路』というタイトルに胸が躍る。諸国と国境を接する中国の最も奥地の辺りの地図に吸い寄せられた中学時代。放課時間に流れる音楽が喜多郎の「シルクロード」で、NHKの映像で見た情景は世界のどんな場所よりも自分の憧れだった。冒頭の司馬さんの文章は別にして、紀行の部分を執筆しているのはNHKのテレビマン。文章の専門家ではないから、どうしても説明調になってしまいのめり込むのが難しい。それでも最後のクンジュラブ峠の情景は胸に迫る。見果てぬ遠い憧れの地を踏む日を夢見て…久しぶりに映像で「シルクロード」が見たい。

2024/10/10

kametomo3

中学生の頃以来の再読です。 冒頭の司馬遼太郎さんの文章が素晴らしく、引き込まれます。 また、中央アジアの多様な民族に驚かされたり憧れたりと、当時の心境を懐かしく思い出しました。

2024/01/01

muny

全6巻。かつて漢詩漢文を教養として尊重した世代が「西域」というワードに興奮した。陳舜臣、井上靖、司馬遼太郎と当代の作家がさらにロマンを書き立てた。今と違い、五族協和を実現しようとしていた若い人民中国。漢学の流れをくむ作家らの表現力、想像力が解説風に同胎され、紀行書として大人の絵本として楽しめる。固い学者風の陳舜臣、あくまでロマンチストの司馬遼太郎、言葉静かな愛仏者の井上靖。なんとも贅沢な。

2022/05/08

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