NHK出版 音声DL BOOK 越前敏弥の英文解釈講義: 『クリスマス・キャロル』を精読して上級をめざす
NHK出版 音声DL BOOK 越前敏弥の英文解釈講義: 『クリスマス・キャロル』を精読して上級をめざす / 感想・レビュー
ロビン
毎年『クリスマス・キャロル』の原文と邦訳を読んでいるので、渡りに船と一読した。全文ではなく10の場面が選びだされ、問題、解答と解説、語学レベルの違う3人の学生たちとの座談会、作品についてのこぼれ話がワンセットになっている。学生時代に学んだはずの文法の知識がいまや怪しいので解説を読んでも結局は難しかった。いかに自分が邦訳を記憶したうえで文脈やニュアンスで読んでいるか思い知らされた。語学に王道なしというか、地道に単語の意味を調べたり場数を踏んだりしていくしか上達の方法はないんだなと改めて痛感。また読みたい。
2022/11/25
timeturner
生徒との問答部分を読んで、そういえば翻訳教室に通ってた頃はこんなふうだったなあと懐かしくなった。わたしが突っ込みそうなところを生徒が代わりに突っ込んでくれてるので笑ってしまった。
2021/12/25
バケツ
美しい装丁。クリスマスキャロルの原作は小粋な言い回しが多いらしく、邦訳すら読まないまま挑戦すると悲しいほどに難しい。自分で訳文を作りながら読み進めていたが、死の表現もクリスマスプディングも何のことやら。翻訳は単純に訳すだけではまずく、多くの周辺知識が必要になってくる。趣味で訳している子供向けテレビゲームの英文を、聖書に疎いがために含意を汲めないまま訳してしまった日のことが思い出されて途方に暮れた。この本は構文分析の面でも背景知識の面でも私にはまだ早かったようだ。勉強あるのみ。
2023/12/19
belier
小学生のとき児童文学全集で読んだクリスマス・キャロル、英語の原文を読むのはなかなかハードだった。この本では原文から10か所の英文、注釈、全訳、解説がつき、さらに架空の対話形式で説明を加える。対話は有名な英文読解の参考書のスタイルに倣ったもの。その本はすこし読んで積んでいるが、対話の部分は冗長な感じがしてあまり好きでなかった。が、この本のほうは、背景知識が必要で英文の難易度も高いためか、著者のセンスがあっていたのか、対話形式が理解の助けになっだ。機会があれば作品全体を原文で読んでみたいものだ。
2021/12/30
Akko1454
学習書として読むには上級すぎるかも。血反吐をはきながら翻訳の勉強をしている人に最適。
2022/12/31
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