岡本太郎の沖縄
岡本太郎の沖縄 / 感想・レビュー
イボンヌ
タイトルのとおり、岡本太郎の沖縄でした。見覚えのある場所もあります。 「・・・、かつて、祖先が全身に受け止めていた太陽の輝きと、南から北からの風の匂い、その充実した気配を血の中にとりもどさなければならない」P125
2019/04/08
ブルーハート
岡本太郎は1959年と1966年に沖縄を訪問している。これはその時彼が撮った当時の沖縄の写真集だ。岡本の秘書で後に養女となった岡本敏子が解説を書いて2000年に出版したもの。写真は無言だが、解説は多弁だ。「何よりも彼は人間であり、芸術家だった。太郎の純粋さ、潔癖さ、優しさ、強さ、デリカシー、すべてがこれらの画像のなかに浮かびあがる」と太郎賛歌に徹している。あの1966年の久高島の件には触れていない。太郎にとって、そして敏子にとっても、沖縄は所詮フィルターから覗いたニライカナイでしかなかったのではないか?
2019/08/11
タマキマタ
映画を見たので写真集もじっくり見てみたくなった。
2019/02/14
佐倉
岡本太郎の言葉は古びない。変換前の沖縄、まだ客の入ることの出来たイザイホーの祭り、あるいは、いまとは全く違う時代精神を持った人々……そういうものを叙述するが、それらを見つめる瞳と言葉は今読んでも生き生きとしている。岡本太郎は太陽の塔を作る時、「西洋でも日本でもない何か」を作ろうとしたと語った。彼の書く文もそれに似ている。誰かの借り物の表現や読者に媚びた言葉、意味のない引用など一切しない。他の彫刻や絵画と同じように、自分から沸き上がったものを表現しようとしている。それが読んでいて気持ちが良い。
2022/03/05
蘇芳
違う国に見える…。
2010/08/03
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