うそとホント (哲学のおやつ)
うそとホント (哲学のおやつ) / 感想・レビュー
しげ
「うそとホント」と「しあわせとふしあわせ」をテーマにした話が収録されていました。「ものごとには自分しだいでどうにかなることと、自分ではどうにもならないことのふたつがある。自分の幸福は、自分でどうにかなることによって決まると考えた方がいいんじゃないかな」という言葉が印象に残りました。
2013/03/01
いっちー
[館]難しい哲学用語は一切使わず、子供の生活に則して、人間が生きる上で大切な問題を愉快なエピソードを交えながら分かり易く解きほぐしてくれる♪◆自分を守るためのうそや、叱られるのが恐くて誰か別の人のせいにしようとするうそは悪、自分以外の誰かを守るためにうそをついたり人を傷つけないために本当の事を隠すうそは善◆「戸棚の開け閉めの際の指はさみ」挟んでしまって痛い時は痛いと気付く、挟まないで済むと痛みはないし当然痛いなんて気付かない。幸・不幸も同じこと。まずすべき事は幸福を見ようと努力する事だね!
2014/07/27
ねこママ
嘘をつかずに生きるなんて、ありえない。けれど、嘘と本当は殆ど一緒だ。
2009/02/25
きぬりん
フランスの児童向け哲学書の翻訳。児童を主人公とする日常生活上のエピソードなどを枕に、教訓を導き出すスタイル。表題の「うそとホント」だけでなく、「しあわせとふしあわせ」も併録されている。前者では虚言禁止の規範の役割を確認する一方で、嘘の効用や作り話の創造的機能が指摘され、ほんととうそはともに人生にとって重要と主張される。後者では、幸福の捉え難さと不幸の明瞭さ、創作や他人の不幸の面白さ、多幸感の脆弱性など幸福と不幸の諸相を確認したうえで、最終的に幸福の多様性、幸福を自身で追求することの重要性が主張される。
2024/08/31
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