アレクサンドル2世暗殺 下 (2)
アレクサンドル2世暗殺 下 (2) / 感想・レビュー
トミーチェ
面白い歴史小説、ロシア人の見たロマノフ朝末期政治的対立や文人層にも浸透した革命思想、社会的傾向も触れていて新鮮な目線が得られた。作中何度もヒヤッとさせられたのは、『法の裁きよりも正義の裁きを重視するロシア的心性』という文言。正義。個人毎に違いあやふやで、それでいて反論し難いそんな息苦しさを感じる言葉。炎上案件にみる圧殺の風潮は、まさにこの『正義の裁き』ではないか? そんな薄ら寒さが全編漂う。ロシア革命に至る混乱の一端を理解するのに相応しい読み物だった。
2017/10/10
松本
締めくくりのところでテロリストが処刑されずに赦されていたならというイフを書いているが、そこはアレクサンドル2世が暗殺されずに政策が遂行されていたならのイフの方が期待が大きいと思われる。
2017/08/16
nukuteomika
テロリストたちの生き様の方に惹かれた
2010/06/11
茅野
名著。上巻合わせて一気読み。心の底から推薦したい。
2018/09/28
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