ハリー・ポッターと私に舞い降りた奇跡
ハリー・ポッターと私に舞い降りた奇跡 / 感想・レビュー
kumicom
有名なハリーポッターの翻訳者さん。この本の中で繰り返し出てくるようにハーマイオニー根性丸出しの松岡さん。努力家な彼女の精一杯の仕事っぷりで、私たちも夢中になれるハリーポッターシリーズができたのですね。努力の上に努力した彼女だからこそ、まるで本当の魔法が働いたかのように、様々な運命としか思えない出来事がどっと働いたんでしょう。言葉のリズムや語呂合わせにも注目しながらもう一度シリーズ1巻目から再読したくなりました!「ペチュニアは目立たない花、リリーは気高い花」には、ペチュニアの心の中が見えたようでハッとした。
2016/02/28
とりぴよ
同じ高校出身で勝手に親近感覚えてる松岡さん。自ら語る生い立ちから10年に渡るハリポタ翻訳めぐる半生記。ハーマイオニーの勤勉さに情熱と行動力を足した凄い方。翻訳しながら通訳のみならずご主人が生前力を注いだ難病患者の会の仕事も続けていたとか。一番驚いたのは『賢者の石』発売後に、周囲に伏せ新しい伴侶と供にスイスに移住して翻訳作業されてたこと。作者本人には質問不可、世界中のハリポタ翻訳者たちがチャットで情報交換した話は興味深かった。ちびっ子育児中、ハリポタの新刊発売は私の最大の楽しみでした。松岡さんに感謝です!
2017/03/11
橘曙似
通訳者である筆者が、夫亡き後引き継いだ志高い出版社とその活動、『ハリー・ポッター』シリーズとの出会いと、版権を獲得し出版に到るまでの顛末記。筆者と亡き夫、二人とも小さい頃から優秀で云々という話が出ても自慢話と受け取れないのは、彼らにハーマイオニー的生真面目さ、努力と向学心、高い志があるからだろうな。これほど熱く、精魂傾けて勉学や仕事、活動に打ち込む行動は、自分にはとても真似できない。というかその前傾姿勢には到底ついていけない。なんじゃこの前のめりの激しさは~と端々で絶句。本当、尊敬します。
2010/08/21
必殺!パート仕事人
ハリーポッターシリーズを訳している10年の間にイロイロあったんですねぇ。中学まで原ノ町にいて、宮城一女に越境入学していたそう。親近感が湧きました。勉強ぶり、仕事へののめりこみぶりは読んでいて苦しくなりましたが。亡夫がALS協会の中心人物だというので、ALSで亡くなったのかと思ったら違いました。当事者でないのに患者の人権のために奔走していたんですね。ICUにもそんなバンカラな人がいたとは…。
2023/01/09
けんちゃんママ
翻訳者の苦労と努力、良いものを伝えたい妥協しないなどによって、日本でもベストセラーが生まれた。
2019/03/10
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